
かつては友達が多いことが、人間的価値の大きさの基準となっていたこともあり、友達が少ない人にとってはプレッシャーを感じることさえあったものです。

これもおかしな話ね。
しかし、現代社会において、様々な価値観が受け入れられるようになったことで、友達が少ないことに対しても、前向きに捉えられる雰囲気も大きくなってきています。



ここ最近の大きな変化だ。
そこで、今回は、友達を無駄に増やさないことのメリットや、疑問を感じる友達関係をどのように減らしていくかという視点で話を進めていきます。
友達を無駄に増やさないメリット


最近は友達をあえて増やさずに、毎日を過ごすという方も多くなりました。それは、人が思うほど、友達が少ないことは悪いことではないからなのかもしれません。
むしろ、無駄に増やさないほうがメリットも多いと認識できる流れもありますが、ここではその代表的なメリットをご紹介しましょう。
余計な人間関係から解放される
友達が少ないことの大きなメリットの1つに、不必要な人間関係を構築せずに済むという点。人間である以上、全く人間関係を持たないということは非現実的ですが、面倒な人間関係の多くは友達の多さから来ることも事実なのです。



これは全くその通り。
そのため、普段から人間関係で悩む人のほとんどは、表面的な付き合いを前提とした友達関係を無駄に多く持っていることも珍しくないでしょう。



男女関係でも維持は難しいよ。
それに、友達が多ければ多いほど、良好な関係維持が困難になるのは当然のこと。しかし、現在、メンツのために多くの友達関係を持ってしまう方もおり、結果的に矛盾を感じるケースは少なくありません。このような悩みを持つのであれば、友達関係は最初から必要最低限にすべきなのです。
想定外の出費を大きく削減できる
友達関係の維持をするとなると、基本的にお金を使います。飲み会や食事会はもちろん、短期の旅行となれば更に出費はかさむもの。



友達関係って何だろうと思うね。
まず、一緒に過ごす友達がいないことにコンプレックスを抱える方は、とにかく人と繋がること自体を重要視してしまい、様々なイベントや催し物に多く参加する傾向にあります。
そのため、友達関係を無駄に増やさないようにすることは、トータルで出費を削減できるようになるでしょう。
物事を慎重に考えるようになる
また、友達関係が多すぎることの弊害が、何ごとも人任せに考えてしまいがちなことかもしれません。日常生活でも、この悪影響は見られることが少なくなく、本来自分自身でしっかりと考えるべき部分を他人の意見に頼りがちになるケースはよくあります。



友達関係に依存すると危険だね。
厳密に言えば、友達関係をきちんと選別しないことも大きな原因の1つで、表面的な交流を無意味に続けると陥りやすくなっていくのです。
友達の効率的な減らし方


さて、無駄に友達関係を増やさないと言っても、具体的にどのように進めるべきなのか非常に難しいところ。しかし、普段からの心がけや行動改善により、意外にスムーズな関係見直しが実践できることはあまり知られていません。ここでは、友達関係の効率的な見直しをするために、今すぐにでもできる日常改善行動を見ていきましょう。
1人でのアクティビティを多く見つける
まず、意味もなく友達関係に依存する人の多くは、そもそも1人だけで進められるアクティビティを持っていないことがほとんど。



1人の時間は今でも大事にしてるよ。
なぜなら、世の中には、1人で進められるアクティビティは溢れていますし、結果的に自己成長に繋げられる有意義なものも少なくないからです。
そのため、依存的になりがちな友達関係から脱却するには、自発的に自己解決するしかないアクティビティを多く見つけるのがベストでしょう。



彼女ができたら、その娘だけしか見えなくなりそうで怖いな。
例えば、語学などのように1人でも自分の能力を高められるものもありますし、DIYや撮影など時間を忘れてクリエイティブに過ごせるタイプも最近では人気です。
友達に自分から積極的に連絡しない
そして、次に、友達に一方的に連絡する流れを断ち切ること。近年、1人でいることを極端に恐れる人も出てきました。中には、スマホをどこかに置き忘れて、1日でも使えないと考えるだけで、気が狂いそうになる人もいるほどです。



こんな人、私の周りにもいるよ。
このような状況だと、平等な友達関係を築くことなど土台無理な話。そのため、自分から連絡することはせず、逆に友達から連絡を積極的に取りに来るような生活環境を整えることをおすすめします。



都合の良い友達にはなりたくないよね。
基本的に、暇があれば自己成長のためのアクティビティに時間を使うことが何より重要。単なる1人になる時間が嫌だからと言うだけで、友達に連絡するような行為はやめるべきです。
家族のためにできることを実行する
また、実生活上、1人で過ごすことをマイナスに考えたり、友達関係の多さを無意味に羨ましく思ったりする人は、逆に家族との関係から逃げているケースも少なくありません。



現実逃避って感じなのかな。
時折、友達との関係を異常なまでに優先する人は、家族との関係があまり上手くいっていない場合も存在し、友達関係が悪くなっても家族との関係も悪いことから、相談できる人がおらずに精神的に追いつめられることもあるでしょう。
そのため、友達関係を効率的に減らすことが必要であれば、家族との関係をまず良くするということも考えるべきです。



家庭に居場所がないのは辛いね。
そして、家族関係が良好となり、一緒に過ごすことに心地良さが出てくると、メンツのための友達関係を全く重視することもなくなり、自分にマッチした人間関係を構築することを意識できるようになるのです。
友達は自然と少なくなる現実


さて、どんなに若い頃に多くの友達関係を持ち、それを誇りに思っていたとしても、繋がることができる関係は年齢とともに少なくなっていきます。
しかし、多くの友達関係があることに無条件に慣れてしまっている人は、一旦1人で過ごす状況になった場合、その経験値が少ないこともあって不安になり、自分に問題があるのではないかと悩みを持つ人も意外に多いのです。それでは、このようなジレンマに悩まないようにするにはどうするべきでしょうか。
本当に良い友達とだけ交流する
若い頃から友達が少ない人は、日本ではなぜか内向的な人間と思われがち。しかし、逆に言うと、1人でマイペースに過ごすことができるスキルを早い段階で身に着けていると言えるでしょう。



これは大切なスキルだと思う。
つまり、友達と知り合う機会がたとえ多かったとしても、一定の距離感を取って関係を維持するスタンスを維持し、結果的に自分にとって自然にいられる友達だけと交流することを理解しているわけです。
また、友達が最初から少ない人が年齢を重ねて悩むこともないのは、友達が少ない状況が継続していただけであり、問題になることがないから。これは、友達が多くても表面的に交流をしている人からすると、非常に理解に苦しむ部分かもしれません。



自分に合う人をとにかく選ぶんだね。
もちろん、友達が多いことが悪いことではありませんが、どのような友達が自分にとって重要なのかを念頭に置き、慎重に友達選びをしていくことをおすすめします。
1人でいることを絶対に恐れない
日本人は、1人でいることを「孤独」と認識しやすいのは事実。これは、日本のメディアの大きな罪であり、1人で行うアクティビティがあたかも「悪」であるかのように描いてきたことも大きな原因と言えます。



これ分かる!
しかし、最近は有名な動画サイトでも、1人で進められるアクティビティを紹介している方も増えてきており、複数人で過ごさなければならないというプレッシャーを持たなくても良い時代になりつつあるでしょう。これは、非常に良い傾向です。



1人=孤独ではないんだよ。
そして、友達と交流しても、自分らしさを維持するには、1人で熱中して何かをする時間が必要不可欠になることを理解しましょう。
それに、パートナーがいても、1人になる時間が欲しくなる時はあります。なぜなら、1人でいる時間が自分のアイデンティティを守るために必須だからです。だからこそ、1人で過ごすことが多くなっても、絶対に恐れる必要はありません。
まとめ
友達が多いのは悪いことではありません。しかし、重要なのは友達を作ることを最終目的にしてはいけないこと。客観的に見て、友達が多いのに精神的に疲れている人も多いのは、友達から離れてみることにトライしましょう。



でも、意外に難しいことね。
一度、友達関係のないメリットを実感することができれば、とりあえず多くの友達と交流するというスタンスがいかに無意味であったかも理解できます。



周りに流されなくなるね。
現時点で、すべての友達関係に満足し、それを分け隔てなく維持できているうちは良いですが、事実上、多くの人は高齢化するとそれができなくなるのは忘れてはいけません。