
当方は、テレビ見ない生活を始めてすでに久しく、さらに自宅の部屋にテレビを置かない生活も長いこと続けています。その理由は簡単。テレビが全く面白くないからです。

最近テレビを見ない若い人も多いですよ。
それだけではありません。現在のテレビを取り巻く状況には大きな矛盾も数多く見られ、業界も見る者に役に立つ番組を制作すること自体が不可能な状況に陥っています。



テレビ見る時間がどんどん減ってるよ!
今回は、テレビのない生活を推進する視点を基に、テレビの置かれた状況について触れながら、テレビがもたらすリスクや正確な情報をいかに掴むかというお話をしていきましょう。
オワコン状態なテレビ
昨今、あらゆる年齢層での「テレビ離れ」が深刻化していると言われ、特に若年層において、そのような傾向が目立ってきています。
これは、見る者が本当に必要としている番組を制作できていないことが最大の要因ですが、テレビが一部の人間に「オワコン」とまで呼ばれようになっているのには、これ以外にも、テレビ局側にさらに根深い問題が存在しているからです。


制作会社に完全に丸投げ
1960年代までの最大のメディア娯楽であった映画産業は、1990年代に入ると完全に映画製作をしないようになり、映画館などで配給を行うだけの配信元へと完全に変貌しました。
つまり、映画製作そのものは制作会社にやってもらうことや、もしくは海外から既存の映画を輸入するだけのビジネスモデルを取るようになったわけです。



映画会社が映画を作ってないんですね。
これはテレビ業界でも同じこと。業界ピークと言える時期であった1980年代には制作会社にあらゆるジャンルの番組を作らせ、それを買い取ってCMを付けて放送するという形式は当たり前に存在していました。



テレビ局って矛盾だらけだね?
1980年代までのテレビ制作では、テレビ局と制作会社の業務分担のバランスが絶妙で、テレビ局側は視聴者とスポンサーの双方にメリットのある番組品質をしっかり管理することで、制作会社側はそれを基に迅速に仕上げる役割を担っていたのです。
ところが、現在のテレビ局は番組の品質管理を一切行うことがありません。それどころか、決められた予算を制作会社に振るだけであとは制作完了を待つだけのスタンスになっていると言えます。



現在のテレビ局の凋落はここにあるのかもですね。
それでも、このような一方的な制作管理体制になってしまったのは、制作会社側にも問題がないとは言えません。
なぜなら、かつては制作会社側のプロデューサーにも制作方針や予算に意見を言える人材が確実に存在していたのが、現在はそういう人材が全くいなくなってしまっているからです。



制作会社と言わずに今は個人でも制作できるよ。


広告利権維持だけが目的
さて、テレビ局が抱える最も矛盾している部分は、存在意義を失った今でも広告利権を手放すことができないことにあります。
つまり、インターネット・コンテンツの急増によって広告収入が目に明らかに減少してしまっているものの、テレビ局は完全に収益がなくなってしまうことは何としても避けたい状況にあるわけです。



テレビ局も早期退職を募る時代ですからね。
現在のテレビ局の番組作成は良質な情報発信が目的ではなく、とにかく制作し続けることが大きな使命となっています。
これは、スポンサーがインターネット・コンテンツにさらに流出してしまう状況に大きな危機感を抱いているのに他ならなりません。



最近はテレビCMが不自然に多いよ。
一方的情報に潜むリスク
映画もテレビも典型的な一方的情報提供メディアであり、ほとんどの日本人はインターネットが登場するまではそれが普通のことだと思い込んでいました。
具体的に言えば、特にテレビの場合、配信される情報こそがすべであると錯覚してしまうパターンですが、これ以外にも、テレビから得られる情報には意外に大きなリスクが潜んでいるようです。


放送されないニュースが多い
まず、日本のテレビに潜む最大のリスクと言えば、放送されないニュースが圧倒的に多いということかもしれません。



局に不都合な情報も多いのでしょうね。
それどころか、テレビで積極的に取り上げられるのは、それほど取るに足らないニュースも少なくなく、この部分に多くの視聴者が疑問を持っているはずです。
そして、ネット上ですでに大きなニュースになったことで、それを仕方なく後出しでニュースにするパターンもかなり多く、近年は、率先して伝えるべき重要な情報を積極的に伝えない姿勢がより強くなっている傾向にあります。



ネタ不足でネットから引用する番組もある。


最新情報が最新でないことも
そして、日本の番組、特にニュース情報においては、明らかに最新情報でないものが最新のものとして放送されるケースも少なくありません。
一般的に言えば、インターネットで全世界に繋がっている状況では、ほとんどの情報はその日のうちに、もしくは次の日には配信が可能なはずです。



日本のメディアは肝心なことには報道がすごく遅いです。
しかし、海外で最新情報として放映された内容が、1か月後にやっと日本で紹介されるケースは大変多く存在しています。
視聴者には理解できないコンプライアンスの問題が絡んでいる可能性もありますが、それにしてもこの遅さは異常と感じてしまうのが自然でしょう。



テレビしか見ない高齢者は全然気付かないよ。
適切な情報を得るために
これまでテレビに潜むリスク見てきましたが、これらのリスクにより、多くの方が結果的に適切な情報を得にくくなっている現状があります。
そのような状況でも、適切な情報を日常的に、そして継続的に得ていくためには、どのようなことに心がけるべきでしょうか?


単一のニュースソースにこだわらない
日本は同じニュースであっても、報道される内容に大きな違いが出ることもあり、例えば、否定的に伝えるテレビ局もあれば、肯定的に伝えるところもあるでしょう。



昔からあるけど最近はその傾向がより強いんですね。
そのため、特定テレビ局の特定の情報番組しか見ない傾向のある方は、正しい情報をスピーディに得ることができない可能性もより高くなっています。
特に、インターネットそのものを理解できていない方も多い高齢者は、適切な情報に対する弱者になりやすいとも言われ、1つのニュースを見てしまうとそれだけ信じてしまいがちです。



テレビに洗脳されるのと変わらないね。


海外メディアのニュースもチェックする
日本にいながらも、数ある情報の中から本当に必要で適切な情報を選び抜くには、海外メディアが提供するニュースのチェックも欠かせません。
例えば、当たり前ですが、海外メディアの報道は、ニュースに対する適切な分析も忖度なくしっかりと付け加えるでしょう。このような海外ソースを使ってこそ、隠されたニュースの本質を見抜けるわけです。



日本のメディアは忖度しますしね。
日本では、政治的影響を考慮して必要なニュース情報をあえて放送しないテレビ局もあるほどで、結果的に日本人が正確な情報を受け取れないという事態に陥らせているのです。



最近のテレビはそれを堂々とやるから怖いよ。
まとめ
「テレビにはすでにメディアとしての価値がない」というのは言い過ぎかもしれませんが、それに近い認識を持つ日本人は現実的にかなり多いと言われています。



日本のテレビは少なくとも迷走してますしね。
かつて、映画が1970年代からテレビにメディアとしてのイニシアチブを完全に奪われたように、テレビもインターネットを中心とした新しいメディアに対して完全に太刀打ちできなくなってきているのです。



業界が本来の役割を忘れているのは致命的。
最近のテレビは、政治的圧力の影響が非常に強い傾向にあり、国内外を問わず、さまざまなインターネット・メディアをフル活用し、時間を掛けて適切な情報を吟味する必要があるでしょう。