
いつの時代も、人間の欲というのは無限です。どんなに良いモノを手に入れても、次から次に新しいものが欲しくなってしまいます。

私たち女性は特にそうですね。
しかし、モノは人間の欲求を満たしてくれる存在であると同時に、人間を精神的に疲弊させることもある非常に厄介な存在でもあるでしょう。



本当に厄介だよ。
このサイトでは、1人会社を通じて自由な生活を推進していますが、その自由な生活に求められるのがモノをできるだけ持たずに身軽でいるという視点です。今回は、自由な生活を進める上で、人間がモノをどのように認識すべきかについてお話ししましょう。
モノの所有による矛盾


日本にも高度経済成長期がありましたし、日本人もこれ以降は物質的な生活に憧れる人も多くなり、貪欲に消費をする人も多くなったものです。
しかし、1990年代初頭のバブル崩壊以降は、日本人の消費における価値観も大きく変わり、モノを持ち続けることに矛盾を感じることも多くなってきました。特に、以下の2つの矛盾は日本人の多くが学んだことかもしれません。
行動が大きく左右される
まず、モノは時として、人間の行動を大きく左右する存在になるということ。例えば、旅行などに行くと、旅行者によっては荷物が非常に多い方もいるものですが、多くの方がそれに気を取られながら旅行を続けている現実があります。
つまり、手ぶらであれば移動も簡単なのに、荷物が多いことで旅の中に無駄な懸念事項を生み出してしまっているわけです。



モノがないと不安なんですね。
そして、他に非常に大きな例を挙げれば、マイホームもそうでしょう。特定のロケーションに家を所有していることで、行動範囲がどうしても限定されてしまうこと。
さらに、多くの方はそのアクセスの不便さを解消するために、マイカーを持つことも多くなりますが、結局、マイホームのためにマイカーを買わざるを得ないという状況に陥っていると言えるでしょう。



日本人はマイホームに弱い人も多いよ。
余計な生活コストがかかる
多くのモノを持つということは、それを保管して維持することが常に必要になるということです。使わなくても、スペースを取って保管しておくことが当たり前に発生するからです。



モノも人間と一緒ですね。
先ほど触れたマイホームとマイカーの例にも関連しますが、特にマイカーなどは毎月の駐車場代・ガソリン代や最低2年に1度は課税される税金も含めて、あまり使うことがなくてもコストがかかってしまうでしょう。
もちろん、マイホームだって一緒です。家屋の取得費用以外に、毎年の固定資産税や定期的な修繕費用など、多くの人が意外に認識することのないコストは実に大きくなります。



維持費って大変だね!
また、家電製品などになると、電気代がそれほど高くなくても、定期的な消耗品の交換や故障などへの対応費用など、所有しているだけで突然コストが発生することも多く、同様にあまり使わない状況でも経済的負担がかさむことがあるわけです。
モノが抱える現実問題


さて、モノを持つという行為は自己満足が基本。それでも、モノを購入してから後悔する人も一定数存在するもので、その背景にはモノが本来持つ現実的な問題を理解していないことが挙げられます。
ほとんどはその価値が落ちる
まず、モノを多く購入する人の中には、モノを購入することそのものに価値を置いている人も少なくありません。
つまり、モノを使うことをそれほど重視せずに購入していることが特徴で、しかも、そのような方々は、モノの価値が落ちていくことを意識しないのが一般的ですしょう。



モノって購入時が一番高価ですよ。
しかし、いわゆる衝動買いをしない人たちというのは、ほとんどのモノの価値はすぐに落ちていくことが分かっているので、価格が高いモノを書くことはありません。これにより、納得した消費行動ができることになり、後悔することはまずないのです。



なんて羨ましい!
高額なモノだけが高品質とは限らない
そして、最近は多くの方が認識しだしたのが、高額なモノが必ずしも長く使えるとは限らないということでしょう。
もちろん、電化製品などはある程度の価格がしなければ、長期間の品質保証をしてもらえないというケースもありますが、現在、多くのモノは使い方次第で長持ちすることがほとんどです。



大事に使うとモノも長持ちしますよ。
この傾向は日本製であっても同じことで、かつてのように「高額なものは良いモノ」という常識が通用しなくなってきているでしょう。



最近は法外に高価なものあるね。
自由な生活で求められるのは、自分が必要な機能を持つモノだけを安く購入すること。つまり、どのような機能を使うために購入するのか、それを事前に明確にしなければなりません。
モノとの良い向き合い方


さて、自由な生活を追求する上で、特にコストを節約していくことを前提とするのであれば、いかにモノと上手に向き合うかということを考慮しなければなりませんが、次の2つの考え方が事情に重要です。
1つのモノを上手に使い続ける
まず、新しもの好きな日本人にとって大きな壁になるのが、1つのモノを上手に使い続けるという考え。一部の日本人は、「モノの使い分け」をカッコいいと思うところもあり、結果的に無駄な消費をしているパターンも見受けられます。
ただ、スマホやタブレットを見てもわかるように、現在はリーズナブルなものでも様々なことができるツールも増えましたし、何らかの目的を達するために複数のツールを使い分けるという方向性はすでに昔のものになりつつあるでしょう。



沢山持っても結局使いこなせないです。
もちろん、スマホなどに限らず、その他の消費財に関しても、1台で多くの機能性を持つ優れた商品が多く、その中から自分のライフスタイルに合ったもので、さらにコストパフォーマンスの高いモノをセレクトしやすくもなっています。
そのため、モノを購入する前に、今あるツールをとにかく利用できないかという考え方を常に頭の中に持っていなければなりません。



これは私は反省したいよ!
必要に応じて他の人に借りる
そして、モノを持たずに必要な時に借りるという視点も大事。現在は長期的に借りるのでなければ、あらゆるものが無償もしくはわずかな費用で借りることができる時代。



レンタルも最近は商品も充実しています。
賃貸住宅でも、現在は家電・家具付き物件もあるので、あえて自分で購入しないという生活志向を取ることもできますし、PCだって、よほど高性能のモノでなければ、ネットカフェのものを使うことも可能ですし、海外であれば自分のネット環境よりもよりネットカフェのほうがハイスピードの場合もあるでしょう。



ノマド生活にもこれはいいね!
まとめ
人生の中でモノをそんなに多く持ったことのない方からすると、常に新しいモノを欲しくなるという傾向は一見すると異常に思えるかもしれません。



程度によっては病的に感じられるかもしれませんね。
近年は、「断捨離」という概念もかなり浸透してきており、それまでの多くのモノを処分して身軽になったことで、あまりの清々しさに驚きを隠せない方もいるほどです。つまり、モノにあふれた生活がいかにストレスを感じる状態であったかが理解できるでしょう。



早く気づけて良かった!
もともと、自由な生活でストレスを感じるのは本末転倒。だからこそ、モノのない生活を積極的に志向することはごく自然なことなのです。もし、自由な生活への憧れがあるのであれば、自分の身の回りのモノをまずは整理してください。