
近年、動画コンテンツは誰もが気軽に作成できるようになり、自己をブランディングしながらビジネスに発展させる方も多くなっています。
すでにある程度ビジネスを成長させた方というのは、多くの初心者から見れば憧れの存在であることから、彼らは願わくは自分もそうなりたいと思っているに違いありません。

私たちもそう思ってますよ!
ブランディングを進めるにあたり、現時点で最も近道なのが【顔出し】をして進めること。なぜなら、知名度があるだけで親近感が出やすくなるとともに信用も得やすくなることから、結果的に初めてのことでもスムーズに進められ、同時にサポートしてくれる人も多くなるからです。



私の友達もSNSでライブ配信やってるよ!
ここでは特に、素人の顔出しに関するデメリットについて詳しくお話しするとともに、顔出しせずとも危険に陥る意外な可能性についてもさらに触れていきましょう。
素人のネット顔出しが大きなリスクになる理由


某有名動画サイトでは毎日のように多くの動画が公開され、そして、新規のチャンネルも毎日のように登録されています。
実のところ、多くの素人クリエイターが、ネット顔出しは何よりも大きなリスクになるということを理解されていないでしょう。
プライベートからビジネスまで監視される
最近の動画コンテンツの多くは、Vlog形式のものがかなり多く、その背景には、ネタにしやすく、比較的編集が進めやすいのが大きな理由として挙げられます。
ただ、Vlogコンテンツは動画作成者も想像のつかないほど、個人が特定できる情報が散らばっていることも多いので、思わぬ形でプライバシーを見られてしまう大きなきっかけとなるのです。



これは怖いですね!
また、Vlogでの撮影行為そのものが周りの注意を引いてしまうことが多いので、女性の場合は特にストーカー行為も発生しやすくなります。



Vlogは撮影中も無防備だしね。
最悪の場合、職場なども特定されることもあり、生活することに支障を来すこともあります。そのため、自らをブランディングするスタイルによる動画を作る場合は、慎重かつ十分なコンテンツ設計を事前に進めなければなりません。
本人以外に悪影響がおよぶ場合もある
しかし、一番面倒なのは、自分の家族の面も割れてしまうことあり、現在は、SNSの情報を組み合わせるだけで、非常に簡単に家族の情報が入手されてしまうことも多いのです。
つまり、自分の家族には会ったこともないはずなのに、相手から一方的に認識されてしまうようなことが普通に発生してしまいます。



家族に迷惑がかかるのはイヤです!
また、家族の誰かが通っている職場や学校などにも、突然訪問されてしまうことも可能性としてはゼロではありません。



変な人も多いからね。
トラブル発生時に法的な対処が難しい
さらに、素人が顔出しすることで生じる弊害の多くは、法的な対処が非常に進めにくいという現実問題もあります。
たとえ、上述のストーカー行為で警察沙汰に発展した場合に訴訟で解決するようなことになれば、弁護士などの費用も必要ですし、落ち着いて生活できないようになります。



個人では解決できないことも多いです。
時として、仕事を休んででも法的問題に対処しなければならないこともあり、これでは家族関係も一気に悪化してしまうのは避けられません。



健康も悪化しそうね。
顔を出さなくても忍び寄る危険性


さて、これまでネット上での顔出しが生活上にさまざまな悪影響を及ぼすことについて話してきましたが、実は顔出しをせずとも個人情報が意外な形で特定されるケースは多く存在しています。例えば、多くの方が何気なく利用しているサービスなどを通じて特定されるのが代表的なものでしょう。
アンケートサイト
最近は、電子マネーとしても使える各種ポイントをできるだけ多く貯めるために、還付率を考慮しながら消費やサービスを利用することを【ポイ活】と呼ぶこともありますが、各企業がマーケットの一環にてネット上で進めるアンケートはその最たるものです。



今ネットでよく見ますね。
アンケートに回答するだけで比較的高いポイントがたまることから、ポイ活の中では非常に人気が高い部類で、専門的なアンケートサイトも存在し、継続的にアンケート案件を探すユーザーも少なくありません。
しかし、アンケートでは、生年月日・郵便番号・住所・世帯年収・家族構成を知るためだけの無意味なアンケートも多く、詐欺集団がアンケートを通して標的を模索するためだけに行っているケースもあります。



えー、そうなの?
そのため、ポイントを貯めたいからといって、すべてのアンケートにむやみに回答することはやめるべきです。
特に、上に触れた、個人属性を的確に特定できる情報を入力しなければならないアンケートは絶対に手を出さず、個人情報を回答しても、年齢や住んでいる都道府県までにとどめることにし、自身や家族の安全確保に努めるようにしてください。
求職情報検索サイト
そして、アンケートサイトよりも悪質になりやすいのが、求職情報の検索サイト。人材仲介実績費用のかかる転職仲介サービスとは異なり、わずかな手数料で、あくまで求人検索用情報の登録や求職者との連絡サービスを提供するだけなので、雇用する側からすれば手軽に利用しやすいとされます。
しかし、このサービスで人材を探す企業等を見てみると、非常に不審で危険性が高く感じられるところも少なくありません。



便利だからこそ不審者も多いのですね。
特に、求職者が求人情報に応募する際に名前・住所・メルアドを入力させ、その後は何の音沙汰なしというケースも少なくなく、単に個人情報を盗むだけのために求人情報を装っている場合もあるのです。



見るからに怪しいのも多いよ。
また、求人情報が曖昧であるのにもかかわらず、不自然に高い給料・時給が記載されている場合もあり、これは個人情報を盗むだけの釣りである可能性が非常に高いでしょう。
レシート記載情報
最近、ネットではレシート情報をネット上で業者に提供するとポイントを獲得できる仕組みもあり、これは毎日の買物で獲得したレシートの画像をアップロードしてポイ活をするスタイルになります。
ところが、レシート上にはお店の名前やレジを担当したお店のスタッフの名前も掲載されていることが多く、このことで自分の知らないところでプライバシーが漏れている可能性があるでしょう。



とても危ないですね!
業者はレシート上に掲載されている商品や価格を参考情報として入手することが狙いであることが理解できるものの、その一方で、扱い方によっては個人情報が全く知らない第三者に簡単に知れ渡るという流れを、レシートを送信する多くのユーザー自身が認識していない現状もあるのです。



これはヤバいね!
電話に出るだけで被害者になり得る


最近、非常に巧妙な手口による詐欺行為が横行しており、誰もが常に警戒をしていなければならない状況であるのはご承知の通り。
今の時代、電話に出るだけで被害者になりやすいと言われ、知らない人間から掛かってきた電話に自身の個人情報を無意識に流してしまうケースが増えています。



うちも気を付けます!
そのため、電話の連絡先に登録していない不審な電話番号からのコールは絶対に受電しないというのが鉄則となってきています。
なぜなら、基本的に詐欺者にとって、電話に出るという行為そのものが、相手が警戒感を持っていないという判断基準になることも多いとされ、詐欺目標として認識する可能性も高くなるからです。



隙を見せたらダメね!
特に固定電話は、一定回数のコールが鳴ると自動的に切れる設定にするのがベストで、詐欺を警戒していることを常に相手に認識させることが求められます。
まとめ
ネットが普及してすでに長い年月が経っていますが、情報の伝達効率が飛躍的に向上した一方で、余計な情報まで無意識に伝達されるリスクに人間は現在でも対応できていない状態です。



便利すぎる生活には弊害も生まれます。
ネット上に蔓延る詐欺行為は、近年やっと重要視されてきた経緯もあり、法的措置などもより厳罰化が進んでいくと思われますが、詐欺手法はより巧妙になっていくことも避けられません。
ただ、こうしている間にも、あなたを狙うかもしれない詐欺の手法はどんどんアップデートされていることを忘れずにいるべきでしょう。



日本は対応が遅すぎるよ!
顔出しはもちろん、顔出しせずとも危険な時代。自分自身だけでなく、身近な家族のためにも毎日対策を怠らないようにしてください。