
人間は長い人生の中で、程度の差はあれ、非常に輝いている時もあれば、何もかも上手くいかない時もあります。
そんな中でも、比較的変化のない平凡な人生を歩む方もいれば、山あり谷ありのドラマチックな人生を送る方もいるでしょう。

私は平凡な人生がいいな。
しかし、特に、この山あり谷ありの方を観察してみると、時として、「輝きすぎた」時期を持っているが故に、それ以降の人生を台無しにするパターンも少なくはないようです。
そして、特に男性はこのような記憶が「過去の栄光」と化しているにもかかわらず、長い人生においてずっと引きずっていくこともあります。



男性は思い出を引きずるね。
この部分は、男性であれば多くの方が経験されたことのある部分かもしれませんが、今回は、男性が過去の栄光に縛られることによる悪影響や、脱却・復活するための5つの思考について触れていきましょう。
過去の栄光に縛られる男性


一般的に、男性はあらゆる記憶を忘れることができない動物だと言われることもあります。つまり、良い記憶は栄光として残り、悪い記憶はトラウマとして残っていくのが基本的な流れです。



男性はナイーブね。
しかし、良い記憶の1つを栄光として認識したとしても、その後さらに、新たな栄光として認識できる記憶をどんどん重ねていけば何の問題もありません。



そう簡単にはいかないんだよね。
それでは、過去の栄光に縛られてしまった男性はどのような悪影響を抱える傾向にあるのでしょうか?
自分を神格化
まず、過去の栄光に縛られた男性の典型的な悪影響要素と言えば、自らの神格化でしょう。あの時の栄光は、「自分が選ばれし者だから得られた」という認識をずっと後まで引きずっていくパターン。



これは辛いね。
仮に、この認識がその後も続いていくとすれば、当然、本人もそれまで以上の栄光の再来を期待することになり、自分は選ばれしものだから、もうすぐ新たな栄光が訪れるはずだと勘違いし、何もしないままに延々と無駄に時間を過ごすというわけです。



僕も気を付けないと。
そして、このようなプロセスが繰り返されるうちに、無意識に自らの神格化がなされ、人生において様々な不調和を生じさせていく傾向にあります。
生涯で孤独化
次に、過去の栄光には、サクセスストーリーだけでなく、好きな女性とのロマンチック思い出が多く含まれていることもあります。
心底惚れていた女性との別れは、どんなに強がっている男性もショックを隠し切れないことが多く、それが原因で周囲の人間との軋轢も生じることもあるほどです。



人間関係も一気に悪化するね。
そのため、孤独な状態になると切り替えが難しいことも多い男性は、よりいっそう孤独を深めていくことも珍しくなく、最悪の場合、高齢化しても継続していくケースもあるでしょう。



高齢化して孤独は辛い!
性格も粗暴化
さらに、性格が粗暴化するという流れも、過去の栄光から脱却できない被害妄想がきっかけになっている場合もあります。



ニュースでよく見るのもこのパターン。
つまり、自分だけが上手くいかないという思い込みが、自らを自暴自棄にさせてしまい、周囲がコミュニケーションを図ろうとしても成立が難しい状態になることもあるでしょう。



こんなのイヤだよ!
過去の栄光から抜け出す発想


さて、長期的に過去の栄光に縛られる状況が続いている場合、本人やその関係者も含め、どのようにして抜け出すべきか真剣に考えることもあるはずです。
だからと言って、その根本たる良い記憶を忘れれば解決できるというものでもなく、男性であればそれはなおさら難しいことでしょう。



1人では解決できないことも多いね。



原因が複雑なんだよ。
そのため、多くの方はそれまで持っていた常識や概念を変えることで脱却することも多いのですが、ここではそのヒントとなる5つの重要な発想をご紹介しましょう。
今までと正反対のものに挑戦
まず、基本的でシンプルな発想として、それまでの行動や進め方を全く異なる方向に変えてみるということです。
例えば、今まで思いもしなかったものに挑戦してみることや、今まで自分が良いと思っていた方法を止めて別の方法に変えることもそうでしょう。



これはいい発想の転換だね!
彼らの多くは、それまでやってきた方向性で躓いてしまい、現在のような不本意な状況へと陥っていることから、それと全く正反対の異質なものを始めようとする発想が求められます。
さらに具体的な例を挙げれば、「今まで人助けなどしたことなかったからボランティアに行ってみよう」とか、「今までスポーツばかりしてきたから英会話やってみよう」などの発想の転換です。



男性は決断が難しいんだよね。
常に周りの人間の成長を意識
すでに、過去の栄光による自らの神格化について触れましたが、その反動で他人の実力を軽視するような事態にも陥ります。
これは、自分がとにかく周りよりも優れていると思い込み、周りが自分よりも桁違いに成長し続けているのにそれを意識できないという状態です。



自分の弱さを認めるのが怖いんだね。
通常、自身も年齢を重ねれば、若い世代にも自分を超えるような者が現れてくるものですが、これを全く意識しないような人は現実に存在しているのです。



これは悲しいことだよ。
そのため、他人の成長を意識できることは、自分の立ち位置を客観的に把握できる良いチャンスとなり、苦境から一気に脱却できるようになるでしょう。
他人の失敗パターンから学習
そして、過去に捉われる人の傾向を見た場合、非常に多いのが、自分も失敗しているにもかかわらず、他人の失敗パターンを全く参考にしないことです。
まず、過去の栄光にハマる人は、自分の悪い部分や欠点に向き合うことが難しい場合も大変多く、自身と同じような失敗をしている人のことを冷静に見ることができない傾向にあります。



脱却できる大きなチャンスなのに!



プライドって大きなデメリットにもなるね。
そのため、根気よく、積極的に直視を促す周囲の人間の協力が何より不可欠となり、そういう意味ではかなり実現に時間がかかる発想かもしれません。
親や兄弟姉妹の高齢化を理解
さらに、自分の殻に閉じこもった人は、自分が年齢を重ねてもそれを継続しようとする衝動にかられますが、同時に自分の親や兄弟姉妹も年齢を重ねていくことを全く理解していません。



家族が可哀そうだね。
そもそも、自分が苦境であっても平穏な生活を送ることができるのは、それを温かく見守ってくれる両親や兄弟姉妹がいてくれるからです。
そのため、自分と同じように彼らも年齢を重ねていくということを理解していないと、孤独になった場合に誰も自分を気にも留めなくなる状況に陥りやすくなるでしょう。



結局最後は自分に返ってくるんだよ。
非常に重要なことでありながら、残念なことに、世の中の過去の栄光から抜け出せない人の多くがこの発想を持ち合わせていません。
常に感謝の念と幸福感を認識
過去の栄光に縛られる人の大部分に欠如している基本的な発想が、物ごとへの感謝と常日頃からの幸福感ではないでしょうか。



これは他の人にも言えることね。
自身が経験した栄光とは、そのほとんどが、自分一人の力だけでは到底成し遂げられなかったものであるはずです。
もちろん、その時の自分の実力があったり、運がよかったりということもありますが、大抵の場合、多くの方の励ましやサポートがあったからこそ、手に入れることができたと言えます。



多くの人が勘違いしているよ。
過去の栄光は他人事ではない


今回のお話は、過去の栄光にこだわる傾向の強い男性に向けていますが、実際は、女性にも決して当てはまらないとは言えません。



女性もかなり多いよ。
むしろ、女性の場合は、男性よりも栄光に捉われる確率は低いものの、一旦過去の大きな栄光にすがってしまうと、男性以上に抜け出すのが面倒である場合もあります。それは、女性が男性以上にプライドが高く、なおかつブランド志向も高いからです。



男性だけの問題ではないね。
そして、そのような友人が脱却する積極的にサポートをしながらも、自らもこのような状態にならないように常に意識づけをすることが重要です。
まとめ
今回は、良い記憶を栄光の源として話をしましたが、これで行くと平凡な人生を歩む方が栄光を得られにくいのかと誤解されてしまう人もおられるかもしれません。
なぜなら、5つの思考の部分でも述べましたが、平凡な人生を送る方の多くは、日常で出会う喜びに感謝を忘れない傾向にあるからです。



これは本当に間違いない!
例えば、家族と一緒に食事したり、友達にプレゼントを贈ったり、人に親切にしてもらったり、そして逆に人に感謝されたりなど、どんなに小さな記憶であっても、その都度、喜びを感じている状態だと言えるでしょう。



何にでも喜びを感じるのはいいね。
過去の栄光にこだわる人は、このような日常的な幸せを感じることは難しいのですが、結局は自らの考え1つで脱却できることに気づいていないのです。