
自分らしい自由な生活を送ることをテーマにしているこのサイトですが、やはり自由の一環として、法人つまり自分の会社を立ち上げることは多くの方が思い描くことではないでしょうか。

私たち早く設立したいです!
法人経営と切り離せないのが、黒字と赤字。素人目から見ると、会社は黒字であればあるほど良く、経営も安定するイメージがあります。
しかし、実際のところ、黒字の会社もほどなく倒産することもあれば、赤字の会社でも倒産せずに経営できていることもあるでしょう。



これは不思議ね。
ここでは、これから会社設立したい方の向けに、黒字でなくとも経営できる会社事情について、詳しく見ていきましょう。
法人は黒字でなくてもなぜ経営できる?
一般的に健全な法人経営では黒字化が大きな目的となりますが、事情を知らない方が不思議に思われるのが赤字なのになぜ倒産しないのって言うことです。


赤字の2文字はどうやってもインパクトが大きいようですが、ここではなぜ経営が成り立っていくのかという点を見てきましょう。
黒字であることはその時点での情報にすぎない
まず、誤解しやすいのは黒字がその時点における情報でしかないということ。もしかすると、この黒字は、数日後には赤字になる可能性もあり、つまり、あくまで特定の日時における会社の財務状態に過ぎないのです。



表面上は黒字に見える場合もあるんですね。
財務上黒字であっても、それに対する収入が入ってきていない状況も多く、資本力の乏しい会社になると近い将来の支払いに資金が用意できないこともあります。



黒字でも支払いができないのは危険。
黒字でなくともキャッシュフローが良好な場合
逆に、黒字でない会社にて多く見られる状況が、キャッシュフローが良好つまり資金が比較的容易に手に入るという点です。
これは、銀行からの融資や別の機関からの借り入れが順調に行われ、その結果として支払いが滞りなく行われるケースが多いでしょう。



一時的な赤字でも信用でカバーできますね。
もちろん、大規模な会社になると、黒字でない状況で長期的にキャッシュフローが良好とはなりにくいので、日常的に経営者の人脈の多さや手腕の高さが重要になってきます。



大規模会社は常に資金が必要だからね。
法人の事情で黒字さえ出す必要がない場合
さて、各法人はさまざまな事情や傾向をそれぞれ持っていますが、外部からの借入や融資を一切必要としないというところもあります。



そんな会社もあるんですね。
業務の遂行に人材を必要としない業務の場合や、仕入などの費用が必要のない業務の場合ですと、回転資金がそれほど多くなくとも利益が上げられる可能性も高くなるのです。



会社によって性質が異なるんだね。
特に、自己資金経営を明言している会社は、借入そのものを発生させない方針を取っている場合もあり、決算における黒字が必須でなくなることも多くなるでしょう。
また、現在は少数精鋭を超え、経営者1人ですべてをこなす1人会社も少なくなく、黒字化に意義を見出していない場合もあります。
黒字になることによるデメリットもある?
さて、黒字にできるのに赤字のままにしておくという経営手法も決してあり合えないということでもなく、実際にこのような手法を多くの経営者が採用している実態もあります。


前の項でも触れましたが、黒字にしなくても良いという状況は、裏を返せば、黒字にすることによってデメリットが発生するという認識が大きな要因であるわけです。
税金の支払いが増える
まず、会社収入、つまり売上から経費や税金を差し引いた純利益がプラスになれば、決算時にその金額に応じて法人税が課されます。



当然ですね。
しかも、利益が大きければ大きいほど支払う税額も当然高くなることから、これを純粋にデメリットと考える経営者は日本には大変多いものです。



なるほどね。
不必要な出費が増える
そして、最終的に黒字になったものの、税金を納税したくないがために、あえて最終的に赤字にしてしまうと、余計な経費を使うことが必要になってきます。



これはよく耳にします。
この分を、人件費や賞与に少しでも還元するのであればむしろ良い話ですが、日本の多くの経営者はどうもそういう発想に乏しいようで、私用目的であっても会社名義で不動産や車両などの購入を経費として計上します。



社員にしてみれば迷惑かも。
利益の出やすい会社だと判断される
また、黒字を出すことの見えないデメリットとして、税務署などから利益が出やすい会社として判断されやすくなる点が挙げられます。



これは目からウロコです。
税理士を雇う会社になるとこの点を意外に無視しがちで、税理士に頼らないしっかりとした企業になると、儲けすぎを1つのデメリットとして考慮するケースも実際にあるのです。
そのため、既に述べたように日常的に人件費に徐々に回しながら還元することや、組織が大きいところになると利益が目立たないように分社化することはごく普通の行為であることが理解できるでしょう。



これは健全なリスク分散かも。
赤字と黒字とのバランスが重要
これまでの話してきた内容だけ見ると、黒字でいることはそれほど魅力的ではないように感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。



会社であれば黒字を目指すべきです。
法人というのは、利益を上げることを目的とし、それによって社会に貢献することを目指さなければならないのです。


ただ、社員を雇用し、経営を安定させるには、どうしても金融機関からの融資が必要となります。そのためには、黒字による健全な状態を維持する必要があるでしょう。



融資を受けるには一定の黒字が必須ね。
まとめ
黒字そのものは当然良いことですし、問題なのは、黒字で倒産してしまう矛盾が簡単に起きてしまうことです。



いかに工夫すべきかは理解できました。
なぜ、自分の会社が赤字で経営ができているのかを考慮した場合、経営者が財務上のバランスを上手く取っていると理解すればすんなり合点がいきますね。



経営者の認識1つで大きく変わるね。