良質な翻訳業務案件をどのように掴む?業者以外にもチャンスがある!

様々な働き方が認識されだした現代社会。それまで、会社に出勤することが当たり前だった流れから、出勤しなくても仕事ができることが強く認められ始めました。

今まで対面で迅速に処理できていたものにタイムラグが生じるなど、コミュニケーション上における制約が新たに発生する懸念はあるものの、出勤時間そのものに無駄やストレスを感じていた労働者にとって、大いに受け入れられるものです。

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私たちも在宅起業も目指します。

これによって、従来から存在した在宅ワークがさらに推進されていくようになり、この中でも一定の専門性が要求される翻訳業務は人気が高くなっています。

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翻訳って難しそうね!

しかし、これから在宅ワークを始める際に翻訳業務をメインにしている方は、どのようなきっかけで案件を探すべきでしょうか?

目次

翻訳業務案件の受注パターン

当方も現在は、英語と中国語からの日本語への翻訳を業務として請け負っていますが、案件の発注にはいろいろなパターンがあるものの、大きく分けると次の3つになります。

翻訳会社からの案件

まず、翻訳会社からの案件ですが、日本や海外の業者を問いません。共通しているのは、必ず最初はトライアルの提出が必要となること。トライアルに合格すれば翻訳者登録が可能となり、案件発生に応じて作業を請け負います。

また、海外の業者となると英語履歴書が必要となり、これまでの翻訳に関する実績について記載を求められることがほとんどです。

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ここで躓く人も意外に多そうですね。

ただし、転職支援サイトなどからの募集では、ネット応募が大半を占め、気軽に応募する方が多くなることから、結果的に採用率が著しく落ちてしまうのが1つのデメリットでしょう。

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ライバルが多いね!

さらに、業者によっては、採用までの時間が著しく長いケースもあり、採用の可否さえも連絡してこないような質の悪いところもあるので、全体的に翻訳会社に対しては意外に注意しなければなりません。

翻訳ブローカーからの案件

次に、翻訳ブローカーからの案件は、一見すると翻訳会社ではないの?と思われるでしょうが、実は若干異なっています。

ここで言う翻訳ブローカーは、あくまでこのブローカー名義による案件請負を代行するのみです。その代わり、彼らが既に抱えている案件の顧客については、トライアルを求められることはあまりありません。

翻訳ブローカーは、発注元のクライアントが翻訳者に支払いうべきの翻訳費用の一部を仲介料として徴収しますので、彼らはあくまで当方と顧客の連絡や調整を代行するのみです。

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調整力が大きなカギですね。

そのため、翻訳会社とは異なり、翻訳の知識などは皆無に近く、完全に個人でブローカー業務をしているものも多く存在します。

翻訳会社の場合は、最初決められた報酬単価通りの報酬がもらえますが、このようなブローカーになると不透明な手数料を差し引かれてしまうこともあるでしょう。

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ネット上だとなおさらね!

しかし、案件を探す手間がいらない点は、翻訳会社と変わらないことから、信頼関係を深めてしまえば比較的スムーズに案件をこなせるようになります。

個人からの案件

意外に多く存在するのが、個人案件。これは翻訳が必要な各企業スタッフからの委託が多く、一般的に納期が本日中など急がなければならない緊急案件であることがほとんどです。

実績が少しでもあればスムーズに発注してくれることも多く、ボリューム多い案件は望めないものの、長期的に案件をもらえる可能性はあります。

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でも知り合うまでが難しそう!

特に、外国人と個人的にもネットで直接コミュニケーションをする機会の多い方は、このようなダイレクトな企業案件に巡り合える可能性が高くなるでしょう。

翻訳支援ソフトは必須

これらの3つのパターンは、案件ごとの翻訳作業方法も様々ですが、Tradosと呼ばれる翻訳支援ソフトを使用しての翻訳が求められることも多くなります。

Tradosを翻訳支援ツールとして日頃から活用していることは、翻訳者選定では大きな基準となり、TradosをPCにインストールしていない翻訳者は業務獲得でもかなり不利になります。

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Tradosは初期費用が高いと聞きます。

なぜなら、多くの案件において、Tradosのプロジェクトファイルで依頼されることも多いため、Tradosがなければ仕事を受ける機会が自ずと減ることを意味するからです。

翻訳案件で重要な支払いタイミング

一般的に翻訳会社だけでなく、ブローカーによる案件を含め、翻訳原稿を納品後に支払われる費用の支払いは2か月ほどかかることも一般的。

これは、彼らが発注元のクライアントから費用を受け取れないうちは、こちらへの支払いを進めることが難しいからです。これだけでも、多くの業者が少ない資本で運営していることが分かります。

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信頼できる業者との付き合いが大事ですね。

比較的大きな翻訳会社になれば、納品から1週間以内というスピーディな支払体系を持つところもありますが、このような支払の早い業者はかなり少数派です。

翻訳ブローカーになるとより遅くなる場合も。時として、彼らがクライアントに請求し忘れることもあり、本来支払われる時期よりも遅れてしまうことも十分にあり得るでしょう。

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これはちょっと困るね!

ちなみに、会社や個人からの直接委託翻訳案件に関しては、月末締めにて次の月に振り込みされるパターンもあれば、納品と同時に速やかに支払われるケースもあります。

翻訳案件における支払い方法

翻訳業者案件である場合、国内の場合は銀行口座への直接振込が一般的ですが、海外の業者になるとそうはいきません。

一般的にネット送金サービスを使った費用支払いが行われ、PayPalなどが代表的なものですが、PayPalは他のサービスよりも為替レートが悪いと言われることもあります。

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これは私も知っているサービスね!

類似のサービスにはPayoneerが有名ですが、これはPayPalと比較すると為替レートが有利な一方、送金額が一定額に達しないと口座維持手数料が徴収されるのでデメリットもあります。

SNSなどで翻訳者を探している書き込みは見逃さない!

SNSや海外向けの掲示板には、翻訳者を募集する書き込みをよく見かけることも多く、翻訳会社だけでなく、独自メディアを持たない翻訳ブローカーや個人からも募集されています。

一般的に、急募しているからこそ、掲示板などに書き込まれているケースも多いことから、積極的に応募するようにすれば、採用率も想像以上にアップすることも少なくないでしょう。

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SNSって本当に侮れないですね。

掲示板には詐欺まがいのサービス提供なども書き込まれていることもありますが、真剣に人材を探している案件も多いのでこまめにチェックしてみてください。

また、外国企業や外国人が発注する翻訳案件は、日本国内の翻訳会社からの発注よりも単価が高い傾向にあり、当方も海外からの案件受注がほとんどです。

まとめ

翻訳の仕事は、AIの発達によって失われてしまうという意見も、最近はよく耳にするようになりました。確かに、最終的にはAIにすべて飲み込まれてしまう運命にあるのかもしれません。

ただ、一言に翻訳と言っても、求められる翻訳のテイストが案件によって異なります。例えば、現代的な言い回しではなく、時代劇のような昔ながらの日本語の言い回しで翻訳することを求められる場合だってあるのです。

また、翻訳者と言ってもすべての翻訳案件に対応できる人は少なく、それまでの学歴・学習内容によって得意とするジャンルが異なっていることが一般的です。

だから、翻訳者としてレベルを上げていくには、いろんな日本語を使えることが何よりも重要。今後は、翻訳能力よりも、総合的な日本語力が何よりも求められることでしょう。

基本的に、新規にトライアルを受ける場合は得意ジャンルや実績等を尋ねられます。翻訳がしたいという思いを持つのであれば、まずは自身の翻訳能力の把握を進めて案件探しに取り組んでください。

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