
今の時代、現金払いは非常に不便という方も大変多く、とりわけ金融機関が硬貨の扱いに対して費用徴収するようになった以降は、個人消費における現金離れが一気に進んでいる状況です。
そのような状況もあって、日本ではあらゆる世代でクレジットカードを日常的に活用する方が増えているでしょう。

クレジットカードは便利ですね。



学生でも発行できるからね!
また、クレジットカードが発行されやすい環境を持つ日本では、1人で複数枚所有される方も多いのですが、今回はそのクレジットカードを多く所有しないほうがよいという視点でお話をしていきます。
クレジットカードを多く持つリスク


クレジットカードは本当に便利です。現金を持っていなくても消費ができる。当方は、成人してから、こんなすごいものが世の中にあるのかと正直驚いた記憶があります。



使い方を間違うと危険です。
一方で、上述の通り、日本では1人で多くの枚数のクレジットカードを持つ方もいますが、そのような環境だからこそ、カードに対する正確な知識を持っている方が意外に少ないと感じることもあるでしょう。



トラブルも多いからね。
結論から言えば、クレジットカードは、所有する枚数が多ければ多いほど経済的リスクが高まっていくのです。
負債増加
まず、現金決済を考えた場合、現金がないというだけで、買いたいモノの消費自体を諦める選択肢を取らざるを得ませんが、少なくともその時点では負債が増えることもありません。



これも現金が安全と言われる理由の1つです。
しかし、クレジットカードを所有しているとどうでしょうか?少なくとも、現在は現金がないけれども、先に購入して支払いを後回しにすることができます。



誘惑に弱い私は大変だよ!
そして、このクレジットカードを多く持つことができるという状況は、それだけ借金できる金額枠がより多くなるということを意味し、与信枠が多ければ多いほど、カード消費する金額も大きくなり、結果的に負債が増加しやすい傾向にあるのです。
実際、日本では継続的なクレジットカード消費を中毒症状のようにやめられない方は珍しくなく、その多くが、複数のカード所有によって経済的困窮に陥った多重債務者になります。
信用低下
クレジットカードを多く所有している方は、傍から見ると、信用があるから所有できていると思われがちですが、それは返済がきちんと処理できているという状況下での話。
つまり、クレジットのカードの枚数が多い状況で、仮に複数のカードで支払いが滞ってしまうと、むしろ信用が一気に低下していく可能性も出てきます。



財務状況が一気に悪化しやすいんですね。
逆に、クレジットカードを1枚しか所有していない中で、支払いが滞った場合でも、全体的な与信枠が少ないので、信用力へのダメージはゼロではないものの、補填のために他の財源を確保することができたり、資金の融通を受けることができたりできるケースも多くあるでしょう。



身の丈に合っているということね。
特定のクレジットカードを末永く育てるメリット


さて、クレジットカードを多く持つことで様々なリスクを持つ可能性があることを述べましたが、それは同時に特定のクレジットカードを長く持つことにメリットがあるからです。



メインのカードはこうありたいですね。
その中で、典型的なメリットといえば、個人信用力がより強化されるということ。クレジットカードとは単に所有するだけでなく、育てていくイメージを持たなければなりません。



育てるっていい表現ね。
そして、特定のクレジットカードの信用力アップにより、以下のような大きなメリットも得られるでしょう。
審査の厳しいカードも申請可能
また、特定のクレジットカードを長期的に使っていたとしても、もう1~2枚は所有したくなる場合もあります。実際、1人でクレジットカード3枚ほど所有している方もそれほど珍しくないからです。
そして、1枚のクレジットカードを長年上手に支払い遅延もなく活用してきた場合、サブカードとも呼べる2枚目のクレジットカードの申請もしやすくなる傾向にあります。



信用の連鎖っていう感じですね。
これは、年間の収入額によっても状況は変わりますが、いわゆる審査の厳しいとされるクレジットカードの申請についても、1枚目で培った信用力が審査に良い影響をおよぼしてくれることも多いのです。
もちろん、同じように、3枚目のクレジットカードを申請する場合も、1枚目と2枚目の信用状況が大きく物を言うでしょう。



信用を高めたからできることだね。
キャッシング・ローン枠の設定・拡充
クレジットカードを使っていると、生活の中で突然現金が必要になることもあり、特に海外では紙幣を持たずに行動する方も多いことから、キャッシングやカードローンの枠が一定程度でも設定されていると便利です。



現金が全くないのも不便ですね。
それでも、新規にクレジットカードを申請して審査合格し、結果的に持つことができるようになっても、当初はショッピング枠だけ設定されているケースもあり、キャッシングはもちろん、カードローンの枠が信用力の問題で設定されていないこともあり得ます。
しかし、特定のカードを長期的に所有していると、当初はキャッシングやカードローンの枠を設定できなかった場合でも、あとから枠を設定できる可能性が大きく高まるでしょう。



これはとても嬉しい状況だよ。
クレジットカードを選ぶ重要基準


実のところ、特定のクレジットカードをずっと使い続けるということに難しさを感じる方もおられるようで、総合的に見ると、そのような方はクレジットカードを基本的に選び間違えている可能性も高いでしょう。



頼まれてカード作ったこともあります。



意外に選ぶのって難しいんだよ。
そのため、長く使うことができるように、自分なりの選定基準を持たなければなりません。ここでは、その基準の中でも絶対に外すことができない重要な方向性のものを見ていきます。
ライフスタイル
まず、最も重要なのが自身のライフスタイルとマッチしているかということ。日常的に特定のショップで消費したり、特定のサービスを利用したりするのであれば、それぞれの販売側が提供するカードを持つべきであるということです。
例えば、車が好きな方はガソリンスタンドやカーショップが提供するカードを持つのもよく、旅行好きな方は航空会社や旅行代理店が提供するカードを持つべきで、そして、料理や食べることが好きな方は、スーパーやコンビニが提供するカードを持つのもいいでしょう。



日常生活でそのカードを積極的に使う流れですね。
わかりやすく言えば、クレジットカードを持つ前に、自分がどのようなライフスタイルを享受しているかを把握することが大事だということ。
比較的若い世代の方は、クレジットカードを勢いで申請してしまったこともあるはずなので、自身のライフスタイルを再確認した上で、より楽しくしてくれるカードを選ぶことになります。



私も勢いで作ったよ!
せっかくカードを所有しているのに、利便性が低いせいで使う頻度も少ないのであれば、現在の枠そのものが非常にもったいない状況だと断言できるでしょう。
適切な年会費
また、クレジットカードの年会費も選定基準の大きな部分。そういう意味では、無料で所有できるカードが一番おすすめと言いたいところですが、決してそうではありません。
実は、年会費には、クレジットを使うことができるというサービス料的な役割だけでなく、一定の信用力を担保するための役割もあります。
つまり、年会費を払うことで、カード所有者自身が強制解約に遭いにくいという意外な側面もあるのです。



無料のは強制解約もありうるんですね。
もちろん、ショッピング支払い等の遅延などを起こせば、信用力は目に見えて落ちますし、年会費を毎年きちんと支払っていたとしても全く意味がないわけです。
それでも、無料のカードと比較すれば強制解約はされる確率は低く、長期的に所有するメインのカードとしては年会費のあるものが最もふさわしいと言えるでしょう。



タダより高いモノはないってことか。
そのため、カードを所有することによって提供されるすべての特典が、自分のライフスタイルにどれほど寄与してくれるかを考慮すべきです。その結果、どの程度の年会費のものを選定するかを見極めることが必要となります。
ポイント還元率
そして、カード所有を続ける最大のモチベーションと言えば、ポイント還元率です。どのカードにも、消費金額に応じたポイントバック制度がありますが、ここはやはり、同じ金額の消費なら最大限にバックできるものを選びたいところでしょう。



カード消費の魅力はやはりこれですね。
例えば、消費する場所や期間でも大きく変わってきますし、定期的にお得なキャンペーンを開催しているのかによっても結果が異なってきます。



時間をかけて考慮しよう。
まとめ
クレジットカードを所有する上でやはり重要な視点は、長期所有・活用して信用力を高めるという点にあることをご理解いただけたでしょう。
現時点で信用力が一定程度あるということで、カードの審査が通りやすいという点は当然ありますが、より求められるのはカードを所有することで自身に良い作用を生み出すということにあります。



カードは信用力アップツールでもあるんですね。
この視点をしっかりと持っているだけで、クレジットカードの支払いを遅延することもありませんし、自分の生活の中で大切に活用していこうという気持ちにもつながります。それは、発行提供しているカード会社も各ユーザーに対して強く望んでいることなのです。



結局は当たり前に使うってことが大事だよ。